ひなびたごちそう―島田雅彦の料理

Posted by ウー : 2005年08月04日 10:07

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島田 雅彦

朝日新聞社 2000-10
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小説家の島田さんの料理エッセイ本。朝日新聞に掲載されてたものをまとめたものです。

私はデビュー当時の島田さんのファンでした。島田さんが料理をするなんて全く知らず、図書館で不意にこの本に出合いました。びっくりした。
なんで料理をするようになったのかというと、

人並みに退廃の極みにあり、日々の退屈を酒と哲学と家政で紛らわしている。
だそうだ。面白いのは、
イギリス人のようにガーデニングに凝るというのも退屈をしのぐ家政の知恵だが、家には庭がなかったもので、私は料理に深くかまけるようになったのである。近所にろくなレストランがなかったのも、私とキッチンの絆を深めたであろう。
そうか、ガーデニングは退屈しのぎだったのか。

日本だけにあらず世界各地の食べ物が出て来る。その土地で食べたときの話からはじまり、作り方がある。巻末にまとめて分量がのっています。
ほとんど文字だらけの本なのだが、普通の料理本以上に楽しめる。島田さんの文章がとても面白いのですごく惹きつけられます。巻頭にある島田さんの照れてる写真がなんともいいです。

大晦日にごちそうを食べるのは「東北と新潟である」とあった。確かに実家では「お年取り」といって大晦日にごちそうを食べる。必ず食卓にあがるのは、なめたがれいの煮付け、黒豆、お煮染め。あとはお寿司だの唐揚げなど蟹だの、もうなんでもござれである。
私はこれが普通だと思ってたけどそうではないらしい。九州出身の彼がこの行事に初参加したときは驚いていた。


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